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「良かった、わかりますか。じゃあコレ、あの人に」
「案内するよ、入って入ってー。」
「……はい?」
届けてください、と言う前に斜め上な返答が来て、僕はまた固まってしまった。
「え、いや、」
あなたが届けてくれれば、と言おうと口を開くも、
「それを届けに来たんだろう?」
またしても阻止されてしまう。うぐぅ、天然かこのひと。
「そうですけど、」
それでも諦めず抵抗をしてみようとするけれど、彼はいつのまにか僕の後ろから背を押して、さっさと入口の自動ドアを通過してしまった。
ここまでくれば諦めるしかない。
行きますから、押さないでください。そう言ったあと、警備員さんの横を歩きながら思った。
ここのセキュリティ、大丈夫なのかな、と。
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【二話_後書き】
作者はほのぼのなおじさんが好きなんです。←黙れ
次は再会。
女のひとはどんな反応をするのか?
待て次回!←
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