02.行動

4/4
前へ
/10ページ
次へ
「良かった、わかりますか。じゃあコレ、あの人に」 「案内するよ、入って入ってー。」 「……はい?」  届けてください、と言う前に斜め上な返答が来て、僕はまた固まってしまった。 「え、いや、」  あなたが届けてくれれば、と言おうと口を開くも、 「それを届けに来たんだろう?」 またしても阻止されてしまう。うぐぅ、天然かこのひと。 「そうですけど、」  それでも諦めず抵抗をしてみようとするけれど、彼はいつのまにか僕の後ろから背を押して、さっさと入口の自動ドアを通過してしまった。  ここまでくれば諦めるしかない。  行きますから、押さないでください。そう言ったあと、警備員さんの横を歩きながら思った。  ここのセキュリティ、大丈夫なのかな、と。 . 【二話_後書き】 作者はほのぼのなおじさんが好きなんです。←黙れ 次は再会。 女のひとはどんな反応をするのか? 待て次回!← .
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加