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深い深い闇が支配する
光といえば
満月ただ一つ
低い建物が続く…
そんな中、
俺は走り抜ける
隣には、長い耳と尻尾を持つ物の怪が俺と同じ速度で走る。
その白い毛並みは夜闇の中でも浮かび上がっている。
俺は楽しそうに物の怪に話かける。
物の怪は優しい紅の色をした瞳で俺を見る。
何?
これは
これは…
何?
俺は知らない
知らない
こんな場所
こんな場面
知らない
この物の怪の事を
知らない…
だけれど知っている気がする
物の怪の
この優しい瞳を
なんで知っているんだろう…
あっそか…
夢だ
いつも夢に出てくる
じゃあこれも、
夢?
そっか
夢か…
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