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もう、終わりにしよう。
そう言えたらどんなに良かっただろう。
ざあざあと外では雨が降っていた。いつものような、しとしとと降る優しい雨なんかじゃなくて、横殴りの激しい雨。
まるで私の心内のような雨のなか、私はひとりで公園のベンチに佇んでいた。
寒いし暗いけれど、今はそれ以上に心が痛かった。
たくさん酷い事を彼に言った。
たくさん酷い事を彼に言われた。
なのに、なのに。
私の気持ちは悲しいほど、変わる事はない。
彼の事を愛してる。
ひと時も離れたくない。
でも、言わなきゃ。
私のために。
彼のために。
私は決心を固めましょう。
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