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「明日香。」
下校の時に肩を叩かれ、振り向く。
それは、小さい頃から近所の、佐江島広樹だった。
「今日家んちの母ちゃんが、明日香を呼んでんだけど……来る?」
「あ、うん!行きたい!!」
隣近所の私達は、小さい頃から仲はいい方。
広樹と私の家族が、仲良過ぎるからかもしれないけど……。
「明日香また広樹ぃ?
やっぱり付き合ってるの??」
「ラブラブじゃ~ん。」
男子から女子まで、みんなに冷やかされ、広樹は顔を真っ赤にした。
否定……しないんだ。
付き合ってはいないけど、嫌われてはいないと分かって、少しだけ……嬉しかった。
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