第一話

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「あらぁ、いらっしゃい明日香ちゃん!! こんな汚い家で良ければ、どうぞっ。」 広樹のお母さんは明るくて、優しい人。 結構の美人なお母さん。 「お邪魔します。 そんな、汚くなんか無いですよ。」 本当、家よりは全っ然、綺麗。 「あら、明日香ちゃんは気の効く子ねぇ。 広樹、見習いなさいよ。」 「けっ。うるさいやい。」 広樹は舌をベッと出すと、お母さんにゲンコツを喰らっていた。 「今、リビングでパーティの用意中なの。 汚いけど、広樹の部屋で待っててね。」 「汚くねぇよっ。」 広樹は一言吐くと、着いてこい。と私に命令した。 私は広樹のお母さんに軽く頭を下げ、階段を駆け足で上がった。
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