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「ねぇ、見て!
結城くん、変な顔してるよ。」
「元が変なんだよ。」
何か……不機嫌?
ついさっきまで、笑っていたのに……。
気のせいだと思い、少し雰囲気を明るくした。
「ほらこの時も!
そう言えば運動会の団長でー……。」
「そんなに雅人が好きな訳?」
予想外の質問に、飲んでいたカルピスを吐き出しそうになる。
「……私が、結城くんを?
何で、そんな事ないよ?」
広樹はアルバムをパタンと閉じた。
今開いたばかりなのに、もう見るの終わり……?
「あんな奴より、俺の方がいいじゃん。」
「……あ、大丈夫。広樹、ちゃんと女子達にモテてるから。」
「は?」
少し目を細め、苛立ちの声を挙げた。
「お世辞じゃないよ!
格好いいもん、広樹。」
本当、広樹は幼稚園からモテてる。
私は目立ちたくないけど、当たり前のように一緒にいた。
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