第一話

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とたんにカルピスを一気に飲んで、苛立ちを隠さずに机に置いた。 「広樹、何か知らないけど短気過ぎるよ!意味分からないし。」 私もカルピスを一気に飲み干す。 「広樹のば……。」 馬鹿って言おうとした。 でも、言えなかった。 「……んっ。」 いつの間にか、広樹の唇が、私の唇を塞いでいた。 ……初めての、感触。 混乱する私は、たった一瞬のキスだったと、まだたどり着かない。
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