嗚呼嗚呼

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~おまけ~ 春「よし返しに行こう。」 昨日顔に押し当てらた手拭いを斉藤に返しにいこうと、襖をあけ斉藤の部屋に行く。 春「あ、いたいた……さいと…。」 藤堂「そういえばはじめちゃん、この前の隊士どうしてたの?」 声をかけようとしていた春はおっとぉ…と言うように壁に背をつけ、隠れた。 春【…あれ?別に隠れなくてもよくね?あれ?】 しかしながら人間隠れてしまうと出にくくなるのだ。 疑問を覚えながらも話しに耳を向ける。 斉藤「この前の隊士?……あぁ…柳田の文句を言っていた奴か……。 …本人に言っていた。」 藤堂「うえっ!?まじで!?かわいそうに春さん…。」 あ?あ?なんだ?私か? 春さんて私だけだよな、とつぶやくなう。 斉藤「…。」 藤堂「でもあの時隊士に言ってたはじめちゃん格好良かったなぁ~! なんだっけ…『その言葉をあいつに言うつもりなら、俺はお前の首をはねると思っていろ…。』…っっっかっこいいねぇ~。」 あっはっはっと笑う藤堂とは逆に斉藤はどんどんと顔を赤くしていく。 斉藤「いや、あれは…そのだな……そう言わないとなんだか…。」 藤堂「はぁ~、かっこいいねぇ~かっこいいのぅ~かっこい」 斉藤「黙れ。」 びしっとチョップを藤堂の頭に落とす斉藤。 しかしその時にはもう春はその場を離れていた。 春「…………。」 夏「ん、春ちゃんどうしたん?」 春「…は、はいっ!!?なにがですか!?」 夏「顔赤いで?熱?」 ゆでだこみたいやで?と続けた夏。 春は目をまるくし両手で頬をつつむ。 …… 春「なっなっなっ……な…っ大丈夫です!もちあたぼーで大丈夫です!!」 びしっと敬礼もどきをくりだしそのまま走って自分の部屋へ戻っていった。 そして斉藤にを返したのはそれから三日後であった。
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