1.平凡な日々

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そうしたら頭痛の種がこちらに向かってきた。 総夜『黎花ー。母さんからなんだけど、お前弁当忘れてったぞ』 黎花『ありがとう…』 そして一斉に きっつい視線が…… 総夜『それじゃあまたな』 ………。 美鈴『相変わらずだな』 黎花『本当…。 マジ意味わかんない…。    ・・ なんで双子なのに 嫉妬されなきゃ ならないの……』 そう、総夜は 私の双子の兄なんだけど 総夜はこの辺りでは カッコイイで有名みたい。 別に総夜が カッコイくても、 有名でもいい。 それでも双子の 私が嫉妬されるのは 意味がわからない!! 美鈴『でも双子揃って美男美女って珍しくないか?』 黎花『私達は美男美女なんかじゃないって!! ちなみに美女って言葉は美鈴が該当するんだって!!』 美鈴『あー……私は美女ではないけど、黎花は可愛くて女の子らしいから美女っていうより"可愛い"の方が合うか?』 黎花『褒めても何も出ないよー!…って言いたいところだけど今日も早めに来ちゃったからイチゴ・オレ奢るね』 美鈴『何でイチゴ・オレなんだ……?地味にそれは嫌がらせか?』 黎花『あっ!!甘ったるいとかなんとかで美鈴は嫌いだったねー。あの甘ったるさがおいしいのに』 ――この時はたわいないお喋りだって簡単に出来たのに。
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