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そうしたら頭痛の種がこちらに向かってきた。
総夜『黎花ー。母さんからなんだけど、お前弁当忘れてったぞ』
黎花『ありがとう…』
そして一斉に
きっつい視線が……
総夜『それじゃあまたな』
………。
美鈴『相変わらずだな』
黎花『本当…。
マジ意味わかんない…。
・・
なんで双子なのに
嫉妬されなきゃ
ならないの……』
そう、総夜は
私の双子の兄なんだけど
総夜はこの辺りでは
カッコイイで有名みたい。
別に総夜が
カッコイくても、
有名でもいい。
それでも双子の
私が嫉妬されるのは
意味がわからない!!
美鈴『でも双子揃って美男美女って珍しくないか?』
黎花『私達は美男美女なんかじゃないって!!
ちなみに美女って言葉は美鈴が該当するんだって!!』
美鈴『あー……私は美女ではないけど、黎花は可愛くて女の子らしいから美女っていうより"可愛い"の方が合うか?』
黎花『褒めても何も出ないよー!…って言いたいところだけど今日も早めに来ちゃったからイチゴ・オレ奢るね』
美鈴『何でイチゴ・オレなんだ……?地味にそれは嫌がらせか?』
黎花『あっ!!甘ったるいとかなんとかで美鈴は嫌いだったねー。あの甘ったるさがおいしいのに』
――この時はたわいないお喋りだって簡単に出来たのに。
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