1.平凡な日々

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黎花『ところでさー、次の授業ってなんだっけ?』 彰『確か古典じゃなかったか?』 黎花『うげっ!!古典って事は山本じゃん。あの先生の話し方眠くなるんだよね』 音葉『わかるー!! 「だからぁ○○○はぁ、□□□なんだな?いいか?」って感じだよね』 黎花『音葉ちゃん超似てる!』 美鈴『古典ってだけでただでさえ眠くなるのに』 黎花『とか言って、美鈴は授業中眠くなることないくせに』 4人で笑い合っているといつの間にか予鈴がなる時間になっていた。 ―――そして授業中。 お昼ご飯の後、 暖かいこの春の陽気、 山本による古典の授業。 条件は揃っている。 いや揃いすぎている。 これで眠くならない人がいるなら見てみたい。 あ、美鈴は眠くならないんだっけー? でも行き交う人100人に聞いてみたら95人は眠くなると答えるんじゃないかな? そんなことを考えていると私は夢の世界へと落ちていった……… ……~♪…♪~♪♪ ………何の音? 私は起きようと、目を開けるとそこには1人の女の子がいた。 小学生かな……? もう教室には美鈴も音葉ちゃんも彰もいない。 どれだけ寝てたのかな? 皆、先に帰っちゃったとか? 私の思考を遮るように女の子は口を開けた。 ?『良かった。間に合って……』 ……?間に合う?何に? その刹那、私が寝ていた椅子と机…教室は消え、むせ返るような場所に私は立っていた。 そこには阿鼻叫喚が飛びかっている。 ―――女の子はもういなかった。
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