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黎花『ところでさー、次の授業ってなんだっけ?』
彰『確か古典じゃなかったか?』
黎花『うげっ!!古典って事は山本じゃん。あの先生の話し方眠くなるんだよね』
音葉『わかるー!!
「だからぁ○○○はぁ、□□□なんだな?いいか?」って感じだよね』
黎花『音葉ちゃん超似てる!』
美鈴『古典ってだけでただでさえ眠くなるのに』
黎花『とか言って、美鈴は授業中眠くなることないくせに』
4人で笑い合っているといつの間にか予鈴がなる時間になっていた。
―――そして授業中。
お昼ご飯の後、
暖かいこの春の陽気、
山本による古典の授業。
条件は揃っている。
いや揃いすぎている。
これで眠くならない人がいるなら見てみたい。
あ、美鈴は眠くならないんだっけー?
でも行き交う人100人に聞いてみたら95人は眠くなると答えるんじゃないかな?
そんなことを考えていると私は夢の世界へと落ちていった………
……~♪…♪~♪♪
………何の音?
私は起きようと、目を開けるとそこには1人の女の子がいた。
小学生かな……?
もう教室には美鈴も音葉ちゃんも彰もいない。
どれだけ寝てたのかな?
皆、先に帰っちゃったとか?
私の思考を遮るように女の子は口を開けた。
?『良かった。間に合って……』
……?間に合う?何に?
その刹那、私が寝ていた椅子と机…教室は消え、むせ返るような場所に私は立っていた。
そこには阿鼻叫喚が飛びかっている。
―――女の子はもういなかった。
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