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?『はい!!残り1つ。精一杯やらさせていただきます!!美鈴様!!』
もう何がなんだかわからないなって私はそこに座り込んだ。
―――突然、何の音も聞こえなくなり何も臭わなくなり真っ白なところにいた。
ただ一つ、ただ一つだけ入口があった。
そこには誰か向こう側に立っていて…
?『ごめんなさい。貴方をこんなことに巻き込んでしまって……。さっきのも貴方に見せる必要があると思ったから………。
・・・
でもあいつを止めてあげて。できるのは貴方だけなの。今、言えることはコレだけ』
この声は……私の声と同じ…?
?『まず最初に貴方がするべき事を言うわ。貴方はまずその子を探しなさい。その子は何があっても貴方を裏切らないわ』
指を指した方を見たら最初、教室で見た女の子が立っていた。
その女の子は先ほど話していた人と代わって話しはじめた。
?『貴方は私を探している途中、一切誰にも私を探している事を悟らせてはいけません。話す事など言語道断です。いいですか?貴方は私を探す時、最終的に貴方は一人で行わなければなりません。どれだけ信用している人がいてもです。貴方にはできますか?』
―――何故私がここでこう答えたかわからない。
違う事を答えれば未来は変わっていたのかもしれない。
でもその時、私は直感的にこの子の事を信用していた…信用しなければならないと思ったのかもしれない。
私はその子をまっすぐ見つめ、
黎花『やってみる。いや、できる!!』
?『では貴方に私を探す権利を渡すわ。』
そして女の子は手の平から光の粒を出し、粒は私の中に入った。
覚悟を決めた以上、逃げることはできなかった。
入ってからも全く変化は感じなかったし、大丈夫だと思う。
?『それでは少しの時間だけど……それまでの時間を楽しんで』
私の声とよく似た人に言われると他のところから大きな声が聞こえた。
?『……おい!れーかっ!!』
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