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もしかしたら少しは自分の事を意識してくれるようになったのだろうか?
そんな考えが浮かび、伊達の胸は高鳴った。
「あ、今が無理なら都合の取れる時間で構わないのだけど……実はお願いがあって」
『お願い』と聞いて、胸の高鳴りが一気に鎮まっていく。
(だよな。緒方さんに限ってそれはないか……)
無駄に1年間同じクラスで片想いを続けていたわけではない。
鋭いクセに恋愛事になると、ありえないくらい鈍感になるのが凪なのだ。
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