第1話 新生徒会発足

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そんな彼女が簡単に自分を異性として意識するわけがない。 伊達は気付かれないように肩を落としながらも、冷静に対応しようと努めた。 「い、いや、別にそんな事ないよ。それじゃあ、テラスにでも行こうか?」 「ここでもいいよ。 練習これ以上邪魔しちゃ悪いし」 「いや、俺も気分転換にお茶しようかと思っていたから丁度いい」 「本当に?」 「あ、あぁ。 じ、じゃあ、着替えてくるから先にテラスで待っていてくれ。すぐ行くから!」 凪は頷いて、弓道場をあとにした。 それを見送りながら、伊達は切ない吐息を洩らして更衣室へと向かった。
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