勇者じゃないから縛りプレイ

4/4
前へ
/12ページ
次へ
「まぁ、攻撃、だよな」 さっき拾ったヒノキの棒でべしぺし叩く。 「痛っ!? やめろよっ痛いっ!」 きやああああしゃべったあああ(棒 「……」 「やめろよっおいら悪いスラ……」 「それ以上言うな」 どうやかの有名なゲームのパク……いや、オマージュ……いや、やっぱりパクリだわこれ。 「そんでお前は何なんだ」 率直な感想である。 「簡単に言えばチュートリアル要員だ」 「解りやすいメタ発言ありがとう」 今どきこんな清々しいメタ発言も珍しい気がするが。 「よし、じゃあまず武器……は、装備してるな? つーことは大体わかるか?」 「まぁ、それなりには」 「にしてもお前ボロッちい服着てんな」 そういえば着てた服が原始人の服みたいなやつになっていた。 早く装備を揃えたいね。 「最初だから仕方ないだろ」 「まぁな、じゃあなんかあったら聞けよ」 「あ、仲間になる系なのか。パーティー組めるのな」 「そそ。じゃな」 ……と言ってスライムは拳大のボールに入った。 ……大丈夫かこのゲーム。 いろんな所から訴えられるんじゃなかろうか。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加