現実とゲーム

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そんな馬鹿な俺はあれから1週間が経った。 これは執行猶予なのか。 それともハナから有り得る話では無いのか。 圧倒的に後者だろう。 そんな事を考えながら俺はレモンを輪切りにし、タッパーにハチミツと一緒に監禁した。 弁当のおまけだ。 デザートと言えばお洒落だろうか。 そのタッパーを弁当や教科書と一緒に鞄に押し込み、曇天の中を自転車で学校まで走った。 2限目、やる気のない中年男性の声を子守唄に、机に突っ伏している生徒Aと化した俺は、眠気に抵抗する事もなく、眠りについた。 教師はまだ2次方程式を解いていた。
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