現実とゲーム

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もう1度目覚めるとさっきまでの樹の下ではなく、村が見える高台の上だった。 「どうなってんだこりゃあ」 仕方が無いので、その村に向かって歩みを進めた。 そこは何も無い平地で、荒れ地だった。 たまに動物もいた。 鹿、水牛、シマウマ。 あとは――スライムの様なのもいた。 恐るべし夢世界。 ちなみに俺の服装は黒の学生服。学ランだ。 「『鍋のふた』とか『ヒノキの棒』とか無いだろうな?」 ゲーム知識はそれなりにあるので割と楽しみながら歩いて行く。 20分ほどだろうか。 やっと村についた。 そこで安心した途端、腹の虫が鳴った。 空腹を意識してしまったら体力も厳しく感じてきた。 俺は鞄から弁当を取り出そうとして――その場に倒れた。 今日はよく眠る日だ。
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