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「特にないですけど・・・。」 「そうか・・・。」 ふーむ、と叔父さんは唸りそして思い付いたように言い出した。 「よし、しばらくここにいよう!」 そうかー、しばらく家に叔父さんは泊まるのかー。 ・・・え? 「今・・・なんて?」 「だから、しばらくここにいるって。」 なんだとおおおおおおお!? 何故だ!? 毎日僕に怪談話を聞かせるためなのか!? 新手の嫌がらせか!? 「大丈夫ですか?」 「いや、お前の方が大丈夫か?」 そりゃ、さっきまで床で悶絶してていきなり「大丈夫ですか?」なんて言い出すほうがどうかしてる。 あえて言おう、僕の頭は大丈夫だ。 「まあ、前からここら辺に滞在しようと思っていたしな。」 その下調べだ、と叔父さんは笑った。
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