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「んで、マリモを見てから帰ろうとしたらワニを見たと。」 「うん。」 うーむ、嘘くさい。 嘘の匂いがプンプンする。 「信じてないだろ!だったら証拠を見せてやるよ!」 「あるのかよ、証拠。」 もちろん、と朧は胸をはった。 だいたいどんな証拠かは想像できた。 単純なこいつが言うとすればおそらく・・・ 「今日の夜中、学校に集合な!」 やっぱりな。 本当は補導の対象になるんだよな。 高校生だし。 でも、断ってもこの天然バカは納得しないだろう。 「しかたねぇな・・・。」 「いよっしゃああああ!!」 嬉しそうに雄叫びをあげる朧。 多分、頭の中は夜中のことでいっぱいだろう。
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