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人間五十年、下天のうちをくらぶれば夢幻の如くなり。
ひとたび生を得て……
「滅せぬものの、あるべきか」
ふっ、と信長は笑った。
炎に包まれた、本能寺。
これも報いか。
いや、後悔などしてはいない。
自分がひた走ってきた道は、ただまっすぐに……。
我が人生に、悔いなどない。
「良き生であったわ」
これで安らかに逝ける……
「わけがあるかボケえぇぇぇっ!!」
炎が信長から発せられる気で圧される。
「光秀ぇぇぇ! ふざけやがってあの野郎! 許せん! 変・身!!」
第六天変化!
信長の全身を、漆黒のデビルアーマーが覆う。
「骨まで残らず、滅してくれるわ!」
漆黒が、炎を弾き飛ばして爆ぜる。
「信長め……ククククッ。地獄の業火をものともしないとは……ひひひっ」
光秀は炎を掻き消していく漆黒を見て、笑う。
「いいだろう。ここでケリをつけてやる……。信長、貴様の血肉、己(オレ)に喰らわせろ!! ひゃはは!」
時はSENGOKU。
数々の武将たちが、セカイの覇権を懸けて、争う日々。
今日もどこかで、誰かが下剋上……。
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