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「敵はざっと250万か」
漆黒の甲冑に身を包んだ信長は、腕を組み、無数の陣を張る塵芥どもを見下ろす。
銀色の雨が、滴り落ちてくる。
それらは、信長の体に届く前に、蒸発していく。
大軍を引き連れ、OWARIに進行してきたのは、今川義元。
戦力が桁違いすぎる。
このまま進行されては、いとも簡単にOWARIは陥落するであろう。
「殿、いかがなさいますか」
「こしゃくな今川よ。思い知らせてやるわ……我が力を!!」
「と、殿!? ま、まさか一人で!?」
「あたぼうよ! うおらあぁぁぁぁっ! 今川の首、とったらあぁぁぁぁっ!」
「殿ーーーー!!」
EIROKU3年 5月。
信長の暴走は、ここより始まった……。
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