桶狭間

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「ぜぇっ……はぁっ……!」 信長は、全身で息をしている。 体力の限界だった。 敵はわらわらと、距離を詰めてくる。 雨が、重たい。 手足が上がらない。 こんなバカな。 オレが、こんなところで倒れるだと? 認めない。 オレは、この国の覇者となる男だ。 こんなところで倒れるわけにはいかない。 しかし、意思に反して、意識はだんだんと暗くなっていく。 そして、闇が訪れた。
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