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黒い服の胸元に顔を埋める。
マオはお日様の匂いがする。
けれど、今は心臓がうるさすぎてそれに気付く余裕がない。
私の背中に廻す腕は力強く、ちょっとやそっとじゃ外れないだろう。
分かっていても、絶対に外して欲しくないから私も負けないくらい力強く抱きしめ返した。
・・・だって、
怖いもん!!
突然、部屋の窓ガラスが割れて、尻尾が九本もある巨大な狐が部屋に飛び込んできたら、誰だってこうなるよ!!
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