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真由里はドアを開けた先のリビングの光景に立ち尽くす。
それを受け入れたくなくて、一度強く目をつむり、またゆっくりと開いた。
けれど、そんな行動は何の意味もなく、目の前の現実は変わらない。
まるでその姿をあざ笑うかのように、外ではひび割れた声でカラスが鳴いた。
「もんだーい。今日の晩御飯は何でしょ~う?ヒントは人参、ジャガ芋、玉ねぎ、牛肉、カレールーが冷蔵庫にあります。」
「ん~、カレーじゃありません?」
「ざんね~ん。答えはグラタンでーす。」
「あら、わたくしとしたことが。グラタンの存在を忘れてましたわ。」
なんでやねん!!!
いや、ツッコミ所満載でどれにつっこんだのか分かりにくいと思うけど、
なんで当たり前のように九尾が家のリビングにいるのか、誰か説明してくれ!!!
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