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近くのスーパーに行って、頼まれた物を買って、帰路についている現在に至るまで、
今日のマオはとにかくうざい。
いつもの倍はうざい。
なぜなら・・・
「魔王様の存在を近くに感じていられるだけで、わたくし動悸が治まりませんわ。」
病院に行け。
「艶子の瞳はまるで黒真珠のようだな。怪しい輝きで吸い込まれそうだ。」
じゃあ、こっち見るな。
「話しかけているにも関わらず一瞥もくれないその所作・・・あぁ、ときめきで息がとまってしまいそう・・・。」
」
もういっそ止まれ。
「そして南極の氷のようなその視線は、より一層美しさを際立たせる。」
・・・。
このような脳みそ宇宙な会話がひたすら繰り返されれば、うざくもなってくる。
マオはたいがいいつもうざいけど、無視すればそのうち黙る。
でも今日は九尾の言葉に負けじと、ひたすら意味不明なことを語り続けているから私の我慢も限界が近い。
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