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「・・・マ・・オ・・・。」
震えが邪魔で口が上手く動かない。
「艶子・・・すまない。」
申し訳なさそうな声に心臓がはねた。
まさか・・・
容量オーバーだ。
色んなことが起こりすぎて何も受け入れられない。
「本当にすまない。
牛乳のパックがつぶれた。買い直さなければ。」
・・・・ぎゅうにゅう?
よくよく見れば、マオは両手の買物袋を持ったままだった。
勢いよくこちらに来た時にどこかにぶつけたのか、確かに牛乳のパックが潰れて中身が漏れている。
「一生の不覚。」
どーでもいいよ!!
「他に気にすべきことがあるでしょ?」
「・・・一緒に入れていたバターの箱にも被害が・・・」
心底どうでもいいよ!!
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