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「艶子。オセロしよう。」
黒い犬が朝から突然オセロ盤を目の前に差し出した。
「そんなのどこにあったの?」
「2階の押し入れの一番右の棚の上から2段目の奥。」
だから私より我が家のことを把握しないでくれ・。
私は家にそんな物があったことすら知らない。
「オセロしよう。」
「嫌だ。一人ですれば?」
何が悲しくて休日の朝からにマオに構わなきゃいけないんだ。
「じゃぁ、テニス!」
・・・だからそんなテニスセット一式どこにあったんだよ。
「テニスは一人じゃできないからな!」
「壁打ちすれば?」
「・・・なら仕方ない。旅行しよう。」
「なに妥協案みたいな雰囲気だしてんの!?行かないよ!?明らかにハードル上がってるからね!!」
「うさぎは寂しいと死ぬんだぞ!!」
こいつ自分がうさぎのつもりか!?
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