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「マオ、近いよ。離れてくれない?」
「・・・ここまで近付いても怒らないのか?まさか艶子・・・俺の想いに応えてくれるのか?」
え゛!?なんだか話がおかしな方向に・・・
「違っ・・・」
「その黒い瞳に俺だけが映るなんて・・・幸せが実感できない。」
「だから違っ・・・」
「そうだ!今すぐ籍を入れよう!家庭をつくろう。」
「ちょっと話を・・・」
「55年間暇だったからな!俺は戸籍も免許も資産も作ってしまったよ。安心して嫁に来い。」
「だから・・・」
「だがその前に、お前にもっと触れたい・・・。」
「話を聞け!!!」
ついに胸に刻んだ優しさは崩壊し、マオを殴り飛ばしてしまった。
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