女狐って響きだけでちょっと萌える

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「で、その九尾ってやつは本当に大丈夫なのか?」 晴は眉間に深い皺を刻んで疑わしげに言った。 「・・・たぶん。」 私はそれしか言葉が出てこない。 今は昼休みで、ここは学校の中庭。いつもの場所でいつもの近況報告。 いつものように陽射しは暖かく、いつものようにこの場所は優しげで心地好い。 けれど、気分だけは一向に落ち着かなかった。 九尾が真実を知り、姿を消してから5日。あれ以来一切姿を現さない。 マオに真実を告げることだってできるのにそれをしないのは、私と同じく、マオが不憫すぎると思ったからだろう。 けれどこれから先、九尾がその考えでいるとは限らない。 いつ気持ちが変わるともしれないから、一向に落ち着けないのだ。
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