女狐って響きだけでちょっと萌える

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「真由里聞いてるの!マオに真実がばれてどっか行っちゃったら、また化け物どもが現れた時に困るのは真由里でしょ!?」 キレ気味な明の声が響く。 双子の喧嘩をどこか他人事のように聞いていたのがばれたんだろう。 けれど、訂正したい。私は二人ほどボディーガードのマオに重きをおいていない。 「正直それほど困らない。」 「は?」 明どころか晴まで怪訝な顔をする。 「言ってなかったっけ?私冗談みたいに大量だったり、桁違いな化け物でない限りまず負けないよ。」 「・・・でも真由里の場合、大量の化け物どもに追い掛けられることがざらにあるだろ?」 「それは最初の時点で追い払わなかったからだよ。」 人外のものも行動は人間と同じ。他が集まっているとそこに何があるのか気になって更に集まってしまうのだ。 だから最初の時点で追い払わないと、冗談みたいな数になる。 逆に言えば、最初の時点で追い払えば何の問題もない。 マオと最初に会った時だって、面倒くさくて放っておいてしまった結果だし。
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