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“2年A組神田真由里、至急数学準備室に来てください、繰り返します・・・”
「あれ?私?」
スピーカーから独特のノイズを伴った音声が響く。
その声は男の先生だろうけど、全く身に覚えがない。
「数学準備室とか、俺どこにあるかすらないぞ。」
「何したの?」
「何もしてないよ。・・・でも一応行ってくるね。」
「ちょっと、まだこっちの話は終わってないわよ。真由里まだ何か隠してるでしょ。」
す、鋭い。
全て吐かされる前に逃げよう。
「別に何も隠してないよ。それより至急って言ってるからもう行くね。」
「放課後問い詰めるから覚悟しときなさいよ。」
・・・何も隠してないっていうのは無視なんですね。
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