最近肩甲骨がキモいくらい鳴る

5/18
前へ
/257ページ
次へ
「・・・でもおばあちゃんは本当におじいちゃんを愛してたよ。」 「信じられません。・・・艶子は魔王様を想っていたはずですのに・・・。」 「・・・は?   何それ妄想?寝言?」 「なっ・・!違います!!」 いやいや、ありえんだろう。 話を聞いてる限り、おばあちゃんがマオを好きだった要素はゼロだ。 「殴ったり暴言を吐いたりするの?好きな相手に?」 「それは艶子はずっと孤独でしたから、他人と関わる能力が著しく欠けていたんです。 傷付けられる前に、傷付ける方法しか知りませんでしたの。」 マオに対する行動はおばあちゃんなりの自己防衛だったってこと? 「・・・艶子本人が“優しくされ慣れていないから、どう返していいか分からない”と言っていたから間違いありませんわ。」 なんだか九尾の口から聞くおばあちゃんの話はいつも少し悲しい。
/257ページ

最初のコメントを投稿しよう!

112人が本棚に入れています
本棚に追加