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「・・・でもおばあちゃんは本当におじいちゃんを愛してたよ。」
「信じられません。・・・艶子は魔王様を想っていたはずですのに・・・。」
「・・・は?
何それ妄想?寝言?」
「なっ・・!違います!!」
いやいや、ありえんだろう。
話を聞いてる限り、おばあちゃんがマオを好きだった要素はゼロだ。
「殴ったり暴言を吐いたりするの?好きな相手に?」
「それは艶子はずっと孤独でしたから、他人と関わる能力が著しく欠けていたんです。
傷付けられる前に、傷付ける方法しか知りませんでしたの。」
マオに対する行動はおばあちゃんなりの自己防衛だったってこと?
「・・・艶子本人が“優しくされ慣れていないから、どう返していいか分からない”と言っていたから間違いありませんわ。」
なんだか九尾の口から聞くおばあちゃんの話はいつも少し悲しい。
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