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「どういうこと!?どういう状況!?」
私の勢いに九尾は若干引いている。
だって許せない。マオごときがおばあちゃんに手をあげるなんて。
「説明致しますから少し落ち着いて下さる?」
私の興奮が抑まりはじめてから、九尾はゆっくり話し出した。
「艶子は本当に人間の域を超えた力を持っていましたの。
その上加減を知らなかったものですから、艶子のいる土地の妖怪や幽霊達は艶子に殲滅[せんめつ]されたと言っても過言ではありませんわ。」
せん・・・めつ・・・。
おばあちゃん、どこまで・・・。
「でも、調子に乗って暴れすぎましたのね。周辺の妖怪達が、魔王様に艶子の退治を依頼しましたの。」
「退治って。鬼じゃないんだから。」
「鬼なんて、そんな生易しいものじゃありませんわ!」
おばあちゃん・・・本当に何したの・・・。
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