最近肩甲骨がキモいくらい鳴る

7/18
前へ
/257ページ
次へ
「どういうこと!?どういう状況!?」 私の勢いに九尾は若干引いている。 だって許せない。マオごときがおばあちゃんに手をあげるなんて。 「説明致しますから少し落ち着いて下さる?」 私の興奮が抑まりはじめてから、九尾はゆっくり話し出した。 「艶子は本当に人間の域を超えた力を持っていましたの。 その上加減を知らなかったものですから、艶子のいる土地の妖怪や幽霊達は艶子に殲滅[せんめつ]されたと言っても過言ではありませんわ。」 せん・・・めつ・・・。 おばあちゃん、どこまで・・・。 「でも、調子に乗って暴れすぎましたのね。周辺の妖怪達が、魔王様に艶子の退治を依頼しましたの。」 「退治って。鬼じゃないんだから。」 「鬼なんて、そんな生易しいものじゃありませんわ!」 おばあちゃん・・・本当に何したの・・・。
/257ページ

最初のコメントを投稿しよう!

112人が本棚に入れています
本棚に追加