112人が本棚に入れています
本棚に追加
「あの艶子も、さすがに魔王様には手も足も出なかったのよ。あの時の魔王様の戦うお姿は本当に美しかったわ。」
なんで九尾が誇らしげなんだ。ちょっとムカつくんですけど・・・。
まぁ、マオがおばあちゃんとの出会いを隠す訳はなんとなく分かった。
要するに初対面の時のマオは、おばあちゃんに好かれるどころか嫌われる要素しかないからだろう。
でも・・・
「その出会い方でマオはいつおばあちゃんを好きになったの?」
さっきまで誇らしげだった九尾の表情が、瞬時に不機嫌そうなものに切り替わった。
「・・・普通なら軽く10回は死んでいるようなダメージを受けても、そこは艶子。最後の最後に魔王様のお顔に一発入れたんです。・・・もはや人間じゃないですわね。」
「人間だって。」
最初のコメントを投稿しよう!