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「それから魔王様は、昔から日本人に紛れて生活するわたくしに言葉から常識まで総てを教えるように乞われて、魔王の地位を捨てて、艶子の側に・・・」
「ストップ、ストーップ!!飛んでる!確実に途中の大事なとこが抜けてる!!」
不思議そうに首を傾げる九尾。
いやいや、おかしいから。おばあちゃんまだマオの顔を殴っただけだから。
そこにLOVEは生まれないから。
半拍置いて、九尾は合点がいったかのように顔を上げた。
「艶子は魔王様に攻撃した後、気を失いましたの。魔王様はその間に艶子の傷を治し、わたくしに日本の言葉と常識を教えるように乞われて、魔王の・・・」
「やっぱり抜けてる!おばあちゃんの傷の事後処理は聞いてないから!」
「でしたら何を聞いてますの?」
「おばあちゃんをいつ好きになったか!」
「言いましたでしょう?魔王様のお顔に一発入れた、と。」
え?
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