最近肩甲骨がキモいくらい鳴る

10/18
前へ
/257ページ
次へ
「まさか、殴った・・・から?」 ・・・引くわー。 「以前お話したでしょう?魔王様は痛覚をお捨てになられたのに、艶子だけはそれを無効にすると。」 「いやいや、普通わざわざ捨てた痛覚を甦らせる相手を好きになる?」 「それは魔王様ご本人にお聞き下さい。・・・魔王様には何か感じることがおありになったのでしょう。」 真面目な雰囲気なんだけど・・・ 残念な意味の『感じる』に聞こえる。 「あ・・・うん。マオは(理解はできないけど)分かった。でも、おばあちゃんはマオを嫌う理由しかないじゃない。やっぱり九尾の勘違いじゃないの?」 「言ったでしょう?艶子は孤独だったと・・・。魔王様は何をされても艶子の側を離れなかった。・・・何も思わないはずありませんわ。 事実、魔王様と出会ってから艶子は明らかに変わった。 加減や冗談を理解するずいぶんマシな性格になりましたもの。」 ずいぶんマシって・・・。凄い言われようだな。 本当にどんな風だったんだろ。
/257ページ

最初のコメントを投稿しよう!

112人が本棚に入れています
本棚に追加