ブリッジしようとしたら頭から落ちた。イタイ…

3/14
前へ
/257ページ
次へ
細かいことはいろいろあるけれど、一番呆れたのは、昔の写真を見られた時だ。 そこには幼い私と両親が写っていて、私を艶子と思うならどう考えてもありえない写真だ。 今度こそはばれると思ったのに、マオの言葉はこうだ。 「艶子の小さい頃の写真なんて貴重すぎる。肌身離さず大切に扱うから俺に譲ってくれ。」 もう私が一から十まで説明しないかぎり、何をしても気付かないんじゃないかとさえ思えた。 ちなみに写真はあげなかったけど、 「そうだな。俺が艶子の子供の頃を一度でも目に出来ただけで、身にあまる強運だ。ただでさえ今年は運がよすぎるのに。」 と若干恐ろしげに言われて、 大丈夫、あんた全然ついてないから。 と言いそうになった。 とにかく、マオの鈍さに気が緩みまくっている。
/257ページ

最初のコメントを投稿しよう!

112人が本棚に入れています
本棚に追加