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「日誌のニュースのところには、双子のプレゼントかぶり記録更新って書いとくね。」
今年は晴からはピンク、明からは赤の同じデザインのシュシュを貰った。
晴がちょっと拗ねているのはそのせいだ。
「・・・今年こそはと思ったのに。明てめぇ、毎年毎年どこで俺のプレゼント調べてんだよ。」
「あら、人聞きの悪い。まるで私が晴への嫌がらせで、わざとかぶらせてるみたいじゃない。単なる双子の神秘よ。偶然よ。」
「偶然で5年もプレゼントがかぶるか!来年はお前が手を出せない値段のプレゼントにしてやる。」
えっ、それは私が受け取りづらい・・・。
「ふっ、それで勝ったつもり?私はあんたへの嫌がらせに金に糸目を付けないわ!」
「誇らしげに言うことかぁ!つか、双子の神秘はどうした!?完全に『嫌がらせ』って言ってんじゃねぇか!」
二人のやり取りは見てるだけで楽しい。
テレビを見ている気分で話を聞いていると、突然こちらに話題をふられた。
「ところで、マオからは何を貰ったの?」
「は?」
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