懐が深いのとバカは紙一重

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・・・・ピピピピピ 真由里にとって聞き慣れた機械音が6畳ほどの部屋中に鳴り響く。 いつもの彼女なら朝を知らせるこの音に、すぐに体を起こすのだけれども、今日はそうもいかない。 なぜなら昨晩は、あの黒ずくめの男『マオ』のことを色々と考えてしまい、なかなか寝付けなかったのだ。 ピピピピピピ・・・ 「あーもー、うるさい。」 体を起こしてベッドサイドにある目覚ましを止める。 冷たい澄んだ空気が一気に全身を襲い、少し頭が冴えた。 ふと思い出したように、パジャマのズボンをゆっくりと膝まで捲り上げた。
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