懐が深いのとバカは紙一重

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「なっ、なんで・・・!」 「もう、真由里ちゃんったらお寝坊さん。早く食べなさい。冷めちゃうよ。」 テーブルの上には、そうめん。 冬の朝にそのメニューをチョイスした理由と、何をもって冷めると言っているのか分からない。 「艶子は寝起き姿も美しいな。けれど、早くしないと朝食が冷めてしまうぞ。」 当たり前のようにお前がそこにいる理由と、隣で母親が『真由里』と言っているのに未だにおばあちゃんと勘違いしている脳内回路が分からない。 あと、そうめんは始めから冷めてる。 「悔しい!!ツッコミ所が多すぎて、私じゃ処理できない!!」 「何かあったのか!?艶子の負担は全て俺が受け持とう!!」 八割お前のせいだよ!! 「真由里ちゃんは朝からの元気ね~。」 はい。イラッときたー。 二割はあなたのせいです。
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