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《美味しそうな子・・・》
《お姉ちゃん、その体ちょーだい。》
《あひゃひゃひゃひゃひゃ!》
彼女を追いかける『何か』とは、幽霊、妖怪、悪魔に魔族、いわゆる人外の者だ。
それらが集い、まるで一つの生き物のように混ざり合いながら巨大化していた。
何匹いんのよ!
最初は子供の浮遊霊だけだったから無視してたけど、今は妖怪どころか、神落ちレベルのやつまで混ざってるじゃん。
・・・うん、死ぬな。追いつかれたら、その時点で現世とおさらばだな。
おばあちゃん、真由里[まゆり]はもうすぐおばあちゃんのところに行けそうです。
本当に危機的状況にも関わらず、彼女はどこか冷静だ。
と言うのも、彼女にとってこれは初めての体験ではない。
過去に何度も経験したことがあり、変に慣れてしまっているのだ。
けれど、今回は少し勝手が違った。
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