懐が深いのとバカは紙一重

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おばあちゃんが亡くなる3日前の会話が甦る。 『そう。・・・もしそれで何も起こらなかったら、こう叫びなさい・・・ 私が来いって言ってるんだからさっさと来い。この役立たず。無能。・・・ってね。』 『え?お、おばあちゃん?』 『言葉は何でもいいのよ。とにかく罵ればいいからね。』 ・・・あの時のことを思い出すと、マオの言葉の信憑性が増してしまう。 それに・・・ 「マオ、これからどうするの?」 「もちろん、ずっと艶子の側にいるよ。」 垂れた耳と激しく上下する尻尾の幻覚が見える。 もう、大型犬にしか見えない。 マオは態度から見るに何も嘘はついていだろう。 これが嘘なら私はもう何も信じられなくなりそうだ。
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