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「真由里の特異体質は父さん達じゃ何も出来ないから、マオ君が側にいてくれた方が安心なんだ。」
・・・た、確かに。
お母さんは全く霊感ないし、お父さんも感じる程度だ。
おばあちゃんがいない今、昨日のような状況になったら、頼れるのはマオだけ・・・
「母さんもそれを考えてだと思うよ。」
チラリと母親の方に目を向ける。
それに気付いた母親は優しく微笑んで・・・
「はやく朝ご飯食べちゃいなさい。艶子ちゃん。」
あ、まだそれ勘違いしたままですか・・・。
自分が名付けて、16年間呼び続けた名前に、もっと自信を持ってください。
母親は私を強引に椅子に座らせ、同居ラブ~♪と謎の歌を歌いながら台所に消えた。
間違いなくこの母親に父の言うそんな深い考えなんてないと思う。
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