112人が本棚に入れています
本棚に追加
/257ページ
実はマオがこの家に住むと決まった時、どうせ少しの間だろうと踏んでいた。
だからそれほど拒否しなかった。
一緒に住んでいれば、すぐに私がおばあちゃんじゃないと気付くだろうと。
気付いてしまえば、マオとしてはここにいる理由がないからすぐに出ていく・・・
予定だったんだけど、
「手が汚れてしまうだろうから、蟹の殻を外しておいたよ。艶子。」
未だにピクリとも疑ってないらしい・・・。
確かに私はおばあちゃんを意識して、髪を伸ばしているし、染めもしない。
わざと似せているところはある。
でも別人なんだから、そろそろ気付けよ。
せめて疑問を持て。
最初のコメントを投稿しよう!