マオ観察日記

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学校の送り迎えは私の安全を守ると言う理由で当たり前のようについて来る。 この2週間珍しく何もなく穏やかなのに、絶対ついてくる。 ついて来るだけならまだいいが、問題はその体勢だ。 私の真後ろに立ち、首に両腕を絡ませてきて寄り掛かっている状態。 つまりバカップル体勢。 最初はかなりの恥ずかしくて、力の限り拒否していたけれど、絶対に止めないので諦めてしまった。 と言っても、くっつく時は姿を消す条件付きだけど。 ちなみにマオは、私ほど霊感が強いと例外らしいが、人の目に映るかどうかを自分の意思で自由に決められるらしい。 姿を消すという条件付きでくっついてくるのは諦めはしたものの、かなりウザい。慣れてしまって恥ずかしいとかはないけれど、とにかくウザい。 それどころか最近は、ご飯、お風呂、トイレ、着替え、眠る時以外は常にくっついてくる。 だんだん違和感がなくなってくる自分も恐い。 「艶子。俺の愛がこもった蟹が今剥き終わっ・・・」 「ごちそうさまでした。着替えてくる。」 そして一緒に住んでいてもう一つわかったことがある。 それは・・・
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