マオ観察日記

8/20

112人が本棚に入れています
本棚に追加
/257ページ
「今年の冬は寒さを全く感じない…。艶子がいるからだな!」 「そうだね。マオは暑苦しいね。」 「あぁ!俺の想いは太陽よりも熱い!」 「その熱で溶ければいいのに。」 「艶子になら溶かされてもいい…いや、むしろ溶かされたい。」 「一人で勝手に溶けろ。」 「手厳しいな。でも、そんな艶子が愛おしい。」 ハート強いな・・・。私けっこうひどいこと言ってるよね? なんかマオは何を言っても幸せそうだから、ついきつい口調になってしまう。 ・・・おばあちゃんも、きっとこんな感じでマオと接していたんだろう。 この扱いでもおばあちゃんを55年間好きであり続けたのなら、本人の言う通りその想いは相当なものだ。 ・・・でもそうすると、やっぱりこのツッコミが頭に浮かぶ。 どうして、 どうしてまだ私が艶子じゃないと気付かないんだ!
/257ページ

最初のコメントを投稿しよう!

112人が本棚に入れています
本棚に追加