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「マオのバカーーー!!!どうして教えてくれないのよ!!」
「理不尽!何度も言おうとしたのに!でもそんな艶子がかわ・・・」
ここから学校まで、どんなに頑張っても15分はかかる。それでも僅かな可能性にかけて全速力で走った。
もちろんマオなんて無視だ。
「絶対間に合わない。最悪だ。」
うちの学校は、5回遅刻すると反省文、10回遅刻で親呼び出しだ。
私はこの体質のせいで、すでに9回は遅刻している。
つまり、今回遅刻すれば親呼び出し。
私の体質に理解がある学校だけど、これだけは免除してくれない。
「遅刻するとそんなにまずいのか?」
放ってきたはずのマオがいつの間にか隣を走っている。
全速力の私と同じスピードなのに、マオの方は軽やかなのがムカつく。
「かなりまずい!」
「よし、任せろ。」
へ?
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