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いや、待てよ。
マオに翼はない。
つまり、飛んでると言うより、
跳んでる?
じゃぁ、今上昇中ならこの後は・・・・
急に内臓に異様な圧迫感を感じた。
同時に、衛星写真、もとい上空からの景色が徐々に拡大されていく。
気が付くと、マオは人様の家の屋根の上になんなく着地していた。
あんな高さまで跳んだのに、衝撃が全くないことが不思議で仕方がない・・・
なんてことを考える余裕は勿論ない。
放心状態だ。
・・・人は恐怖を感じすぎると、声が出ないんですね。
上昇中は楽しいくらいだったのに、下降中は気絶するかと思った。っていうか、ちょっと記憶が飛んでる。
すると、またあの独特の浮遊感が体を襲った。
まだするの!?
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