マオ観察日記

16/20

112人が本棚に入れています
本棚に追加
/257ページ
いや、待てよ。 マオに翼はない。 つまり、飛んでると言うより、 跳んでる? じゃぁ、今上昇中ならこの後は・・・・ 急に内臓に異様な圧迫感を感じた。 同時に、衛星写真、もとい上空からの景色が徐々に拡大されていく。 気が付くと、マオは人様の家の屋根の上になんなく着地していた。 あんな高さまで跳んだのに、衝撃が全くないことが不思議で仕方がない・・・ なんてことを考える余裕は勿論ない。 放心状態だ。 ・・・人は恐怖を感じすぎると、声が出ないんですね。 上昇中は楽しいくらいだったのに、下降中は気絶するかと思った。っていうか、ちょっと記憶が飛んでる。 すると、またあの独特の浮遊感が体を襲った。 まだするの!?
/257ページ

最初のコメントを投稿しよう!

112人が本棚に入れています
本棚に追加