マオ観察日記

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結局、 同じことを3回されました。 「艶子、大丈夫か?」 「~~~・・・大丈夫なわけ・・・あるか!!!死ぬかと思ったわ!いきなり何すんのよ!?」 殴りたいけど、手に力が入らない。生まれたての小鹿のごとく足が震えて、マオに支えて貰わなければ立てない状態だ。 「学校に遅刻するとまずいんだろう?」 え? 周りを見渡して、はじめてここが学校の裏の山なことに気付いた。 腕時計を確認する。 8:22 ・・・急いで15分の距離を3分で・・・。 この時間なら余裕で学校に間に合う。 「あっ、送ってくれたんだ・・・ありがとう。・・・でも、普通に抱えて走ってもよかったんじゃない?」
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