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「俺は本気で心配してるんだよ。一緒に住むのは危ないって!何かあったらどうすんだよ!」
「失礼な。私も本気で心配してるわよ。
真由里の体質的にマオが側にいた方がいいのは分かってるでしょ?」
「それは分かってるよ。だから俺もマオの勘違いを正して追い出せとは言ってないだろ。勘違いさせたまま家から追い出して、必要な時に呼べばいいんだよ。」
それは酷くない?どんだけマオが嫌いなんだ。
「じゃあ晴は、マオの艶子さんに対する想いを利用して守らせるだけ守って、寝床すら与えないっていうの?」
「その通りだよ。
真由里、お前は今まで妖怪どもにしなくていい苦労をかけられたんだ。真由里は自分の安全だけ考えればいい。俺も出来る限りのことはするから。」
いや、マオが嫌いっていうより、私を一番に考えてくれてるんだ。
晴は本当に友情に熱い男だ。部屋に貼れとお札を50枚も渡された時は正直ちょっと引いたけど、今は瞳が潤んじゃうよ。
「・・・ありがとう。晴。」
「っぁ、・・・・・・調子に乗るな!!」
・・・なんで無意味にツンデレられたの?
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