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外はまだ肌寒い時期なはずなのに、私の背中には黒い物体、もといマオが纏わり付いていて暑苦しい。
その後ろから双子がさも当然のようについてくる。
おばあちゃんの昔の写真探しは、私に意見を求めることすらなく決定だったらしい。
「おい、マオ。いつまで真由里…じゃなかった、艶子にくっついてんだよ。いいかげん離れろよ、暑苦しい。」
不機嫌オーラ丸出しの刺々しい物言いに、こちらまでドキドキする。やっぱり晴はマオが嫌いなだけかも・・・。
「小型犬のように騒ぐな。艶子との逢瀬の邪魔だ。」
逢瀬ではない。断じてない。
「こ、小型犬、あははは!!」
晴とマオは一触即発な雰囲気で睨み合い、明は・・・笑いすぎ。
家に着くまでまさかこの状態?
だからマオと双子は関わらせたくないんだ・・・。
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